金の卵に変身した土地 2
ところが、今は不良資産どころか、この土地は住都公団の金の卵になりました。
集合住宅団地をつくったところ、今では申し込みが何百倍にもなるといいます。
しかしそれは今の話です。
昭和50年頃はあまり役に立たないと考えられていた土地がそれから10年たつと、その状況がガラッと変わったわけです。
不思議なことに、今まで不良資産だと思っていた土地が全部有用資産化して、いい住宅団地ができ始め、皆が殺到するようになりました。
不動産を購入して、そこに住宅なりオフィスを建てるとき、その不動産の価値は本当の需要以外の社会的動向によって支配されます。
つまり金融が緩んでいるとか、地価は常に上昇するという土地神話等の風評によって地価は上昇するという、株式市場の株価と似た性格を、浦安の埋立地は示したわけです。
このような不動産処分をしながら、企業庁が虎の子として大事に暖めていたところがあります。
どんなに苦しくてもそこだけは残しておいた不動産です。
それが幕張です。
ここをいつ開発するかということは、千葉県にとっての最高の政治的判断でした。
昭和50年代後半になってくると、横浜でMM21の計画が具体的に事業化の段階に入ってきました。
この動向は千葉県にとって一大関心事になりました。
つまり東京の都心機能を周辺県が受け止める都市づくりに、千葉県が遅れをとる危険性が生れてきたからです。