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2010年09月 アーカイブ

金融の膨張 6

企業の資金管理の進展によって必要とされる活動が増加しますが、それに加えて家計の資金管理を扱う活動が増加します。


金融セクターはこの後者の活動のうちに例外的な発展の諸条件を見いだしました。


しだいに金融的となっていく資本主義は、長い間に機能様式においてだけでなく、その本質的構造においても変容を遂げたのです。


近年の相次ぐ株式市場の危機は人びとの関心を引きましたが、この危機は、偶然の出来事として受けとめられるか、あるいは資本主義社会の金融混乱および金融肥大化に対する必要な矯正策として受けとめられました。


この2つの受けとめ方は同じように限界があり、要するに誤っているように思われます。


資本主義の主として投機的な側面を非難することによって、金融活動の発展のゆきすぎた性格を強調するか、あるいは株の大暴落がこのような罪に制裁を加えてくれるのを期待するのです。


ということは、資本主義経済における信用の役割のまったくの無理解に由来するか、さもなければ多くの場合貨幣に対する吸引と反発に属する純粋に感情的な傾向に由来しています。


実際のところは、貨幣と信用の供給が経済活動を維持し、さらに経済活動に先立つことなしには、われわれの経済の持続的な成長はけっしてありえなかったのです。


金融の膨張 7

需要が先行し、供給はたえずそれに従わなければなりません。


それは、財政管理が政治的決定に従わなければならないのと同様です。


それこそまさに近年の世界市場で起きていることなのです。


ウォール街の金融氾濫を激しく非難することによって、多くの場合、世界経済全体が国内的にも、対外的にも「アメリカの赤字」に全面的に依存しているということの認識が妨げられています。


実際この10年間、世界の経済活動の全体が相次ぐ債務の激増をもっぱら利用することで維持されてきました。


ラテンアメリカ諸国には、5000億ドルが融資されました。


これらの諸国は明らかにこれらの債務を返済できないでしょう。


現に1世紀も前からそうでした。


ついで別の5000億ドルのジャンクボンドが融資されます。


さらにほぼ同額の貯蓄金庫の公債が融資されます。


この公債は国有化されずに、国から「援助」されるでしょう。


これほどの額の貸し付けが返済の実質的なメドがたたないままにおこなわれているのです。


しかしそれでもやはり、この貸し付けは成長の決定因ではないにしても、成長の支えとして成長に先行したのです。

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