金融の膨張 4
両者の区別がより正当化されているのは、資産の不平等のほうが所得の不平等よりも内容が豊富であること。
それと同時に、社会的にもより重要な意味と効果をはらんでいるからなのです。
すべての諸国において第四世界が現れてきます。
それはもはやプロレタリアートではなく、周辺的で不安定な生活条件のもとで暮らすとらえどころのない集団です。
イギリスの地域のなかには、もはや台湾や韓国ほど実質賃金が高くないところがあります。
この低賃金こそ、他のすべての政治的配慮にもまして日本の投資を説明してくれるものなのです。
フランスでは、この住民の存在がRMI「社会復帰のための生活保護制度」を創設する根拠となりました。
RMIは、伝統的な所得政策が機能しなくなったことのしるしです。
米国では、黒人の社会統合を実現するために用いられた雇用割り当て政策を、現在では他の住民にまで拡張しようとする試みがなされています。
最後に、南ヨーロッパでは、古き良き賃金鉄則が闇労働の斡旋によってつねに市民権を得ています。