金融の膨張 2
もっとも実入りの多い貨幣と株式をあらかじめ探り当てるために、予想のいくらかの努力を惜しまない者は、洞察力をもつか、情報に通じているか、あるいは幸運でありさえすれば、とどまるところがありませんでした。
日々世界のいたるところで、価値が10%ずつ上昇する株が存在します。
したがって、好機をけっして逃しさえしなければ、その人は資産を1年間に1兆倍に増やせることになるのです。
この例外的なチャンスは、金融領域の膨張にきわめて重要な効果をもたらすこととなりました。
匿界の貯蓄、資産形成、資産増加が所得の不平等の高まりからエネルギーを摂取したため、この効果はなおさら重要となります。
所得の不平等の高まりは、あきらかに70年代の支配的な特徴の1つをなしています。
諸国間の不平等を引き起こしたのは、産油国における、当時の石油黒字の出現でした。